たいちゃん母

Gray to rainbow color 境界知能の息子を持つ母のポジティブ日記

「普通の子じゃない」と言われると

こんにちは、たいちゃん母です。

今回は、何十回と言われてきた「普通の子じゃない」と言われる事についてお話したいと思います。

 

初めて言われたのが、1歳健診のころ保健センターの保健師さんに「もう,うすうす気づいてると思いますが、たいちゃんは普通の子ではないと思うので、そろそろ療育を考えてみてはいかがでしょうか?」と言われた時でした。

さらっと、言われた言葉にすごく傷ついたのを覚えています。

 

まあ、早くから療育する方がたいちゃんの為であって、私の為にも言ってくださったことだと頭では理解していますが自然と涙が出たのを覚えています。

「発達に気になるところがあるので」だとまた違ってたのかなあ。

「普通の子じゃない」ってかなりのパワーワードな気がします。

 

それから月日が流れて、今度は私がたいちゃんに携わっていただく学校の先生などにたいちゃんの事を理解してほしくて、「普通の子じゃない」部分を説明する番になりました。

 

もう何十回と説明する機会が出てきたし、もう「普通の子じゃない」のワードにも慣れたかと聞かれると、答えはNOです。

身勝手なもんで自分が言うのには慣れたのに、ふいに人から言われると、初めて涙がこぼれたときと同じくらいショックを受けます。

 

先日も、学校の先生に給食のお箸が上手に使えず、よく下に食べ物をこぼしてしまっているようでスプーンを持参する様連絡がありました。

 

先生曰く、学校でたいちゃんにスプーンで食べたらと提案したそうですが、たいちゃんは、お箸は苦手だけどスプーンは6年生だし恥ずかしいと言って断ったそうです。

そこで、おうちの人からも説得してほしいとのことでした。

 

先生の説明の中には、こぼした物を踏んで怒った子がいたり、気持ち悪がっている子がいるので、みんな気持ちよく過ごすためにもスプーンを使ってほしいとの事でした。

また、たいちゃんは「普通の子じゃない」のでそこを本人も認めて、便利なものはどんどん使っていくことはいいことで、恥ずかしいことではないと付け加えられました。

 

たいちゃん自身自分が、「普通の子じゃない」をそろそろ認めないといけない時期になってきたのかと思うと複雑な気持ちになりました。

たいちゃんは、自分は成長が人よりゆっくりなだけで、「普通の子じゃない」とは思っていません。

それに、そもそも普通って何なのかも分かりません。平均的な発達を逸れると普通じゃない、普通が良しとして育ってきた昭和の私には「普通の子じゃない」イコール欠陥のように受け取ってしまうのは意地悪な見方でしょうか?

 

どんどん時代も考え方も変わり、人と違ってもいい、個性を大事にしようという流れになってきていると思います。

むしろ、人と同じではないことが強みになってきているので、私自身アップデートし、苦手が多くてOK,そのままのたいちゃんが素敵で大好きと言い続けたいと思います。

 

金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」って素敵な言葉だなと改めて感じました。

「普通の子じゃない」て言われたら当たり前だよ、みんな同じじゃないから、普通なんて子はいないよ、って日が来るといいなあと思いました。

 

後日給食のスプーンについては、お箸と一緒に持参することにしました。先生のお話しだと、今のところスプーンは使っていない様ですが、以前より気を付けて食べているのと、落ちたらすぐ拭いたりできるように机の上にポケットティッシュを置いているそうです。たいちゃんはお箸で食べにくいおかずは、スプーンを使うと言っているそうです。

先生もそれでしばらく様子を見ていただけるとの事でした。

 

社会で生きていくには、自分のことをよく理解し適応していく力が必要になると思います。これからも色々と問題は出てくると思いますが、その都度たいちゃんと一緒に頑張って行こうと思います。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この世に生まれたすべての人が自分を大好きと思えますように。