たいちゃん母

Gray to rainbow color 境界知能の息子を持つ母のポジティブ日記

たいちゃんってどんな子?

こんにちは。たいちゃん母です。

今回は、たいちゃんについてお話しようと思います。

 

たいちゃんは、現在普通学校の特別支援学級に通う小学6年生の男の子です。

専門家によると幼児期は発達遅滞と診断され、現在は境界知能とのことです。

一人っ子で、性格はとてもおとなしく心優しい素直な子です。

成長スピードがゆっくりで、周りのお子さんよりも苦手なことが多いですが、普段は、Nintendo Switchスプラトゥーン2で遊ぶのが大好きでジャスティンビーバーの歌をYouTubeでよく聴いているどこにでもいる普通の男の子です。

そんなたいちゃんは、小学校低学年まではとても育てにくい大変な子でした。

 

育てにくいと感じたこと

・縦抱っこを嫌がる。

まず、首がすわるとされる3か月の赤ちゃんだったころ、そろそろ縦抱っこをしようとすると、もの凄い勢いで泣き始めるので、長い間横抱っこしかできませんでした。

 

・お出かけしにくい

1歳くらいになると、図書館の読み聞かせや、コミュニティーセンターなどに同世代のお子さんに出会うため、よく利用させていただきました。

そこでのたいちゃんは、いつも私の膝から離れることはなく、欲しいおもちゃは私の手をもって取るよう要求(クレーン現象)していました。

機嫌よく過ごせる日は、まだよくて、途中で泣くことが多く何のために連れてきたのかと、こちらが泣きたくなることもしばしば、、、。

音にも敏感で、大型スーパーに連れて行くとギャン泣きし、お出かけは途中で帰るということもありました。

 

・感覚過敏

特に困ったのは服のサイズが変わって新しい物に変える時や、季節が変わって肌着(特に上半身)を変えなくてはいけないとき、着心地が気になるようで、よくぐずっていました。

 

いつ頃から慣れてきたのか?

今も、音には敏感で一人でお留守番なんかは怖がって、1時間もすると鬼の電話がかかってきますが、家族でのお出かけは年中さん頃には平気になってきました。

洋服については、できるだけ、たいちゃんに選んでもらうようにしました。

そうすると自分が気に入って決めた服は、着心地よりも勝るようです。

自分の意志が上手に伝えられてくるにしたがって次第に、こだわりも敏感さも薄れていったように思います。

 

苦手なこと

・手先が不器用

作業療法士さんによると、体幹が弱く、体全体の筋力が弱いそうです。

長時間すわっているだけでも疲れるレベルだそうです。

手先にも力が入りにくい様で、きれいな字が書けなかったり、画数の多い字や、小さく字を書くことも苦手です。

現在小学6年生ですが、3年生の漢字の復習をさせていただいています。

 

・計算が苦手

2桁以上の計算になると間違えたり時間が掛かるため、算数の授業では公式を覚えることを優先させていただき計算は、計算機を使っているそうです。

 

・気持ちの切り替えが苦手

特にお友達との会話で傷つくと、深く考えてしまい落ち込みます。

お友達との関係は、数年前に言われたことも覚えていて自信が持てないようです。

たいちゃんは、自尊心が低いようなので出来るだけ前向きになれるような声掛けを心掛けています。

 

日頃心掛けていること

周りのお子さんと比べて成長スピードがゆっくりなたいちゃん。

将来の事を考えては毎日心配ばかりしていました。

そうするとその気持ちや焦りなどがたいちゃんにも伝わってしまって、たいちゃんも不安になっていました。

 

そんな時、特別支援学級の先生が、

「字が汚たなくてもパソコンがありますし、計算ができなくても計算機使えばいいですし、お金の計算苦手でもだんだんキャッシュレスの時代になってきてますし、、、。

便利な時代になってきましたね」

と笑って言ってもらえて、なんだかスーッと楽になりました。

 

それから、たいちゃんにとって大事なのは、毎日楽しいって感じる気持ちだったり何かつらいことがあっても、前向きになれる事なのかなあと思うようになりました。

なので、毎日やることはやるって自分で決めて、それが出来たらOKで今を大切にするよう心掛けています。

 

よくよく考えたら、私自身が今を楽しんだり、毎日を大切に生きていないことにも気づいて、今はたいちゃんと一緒に毎日楽しく過ごすことを心掛けています。

 

大切な事に気づかせてくれて、たいちゃん、いつもいつもありがとう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。